大泉山荘レポート

by りゅう(H4卒)
甲斐大泉にサイクリングクラブOBを集めて酒を飲むという企画は公式にはこれで3回
目となります。
第一回は95年2月で多くの方が集まりました。
第二回は96年7月で季節がらバーベキューなんぞやりましたっけ。
第三回目の今回は「恒例第一回ヘール・ボップ彗星観察会」とたいそうな名前をつけ
て呼びかけたのですが参加者は10名と、第一回を体験している者にとってはちょっと
寂しい感じでした。(でも、モノが壊れなくて良かったかも?ね、H君。)

深瀬の一言で夕エッセンはハッシュドビーフとなり、みなで買い出しに行く。いつも
利用するスーパーが拡張されていて隣にホームセンターのような売り場ができていて
ちょっとびっくりした。それにしてもやっぱりエッセンというものは買い出しから始
まってそれから調理して実際に口に入れるまで全ての行程が楽しいもんだなと、当り
前のような、どうでもいいようなことを思ってしまった。という割には調理はマニラ
姉とあねごにまかせっきりで、福井さん、ふかせと食前酒を飲んでいる私でありまし
た。つまみまで出してもらってすいません。しかしでき上がったハッシュドビーフの
量をみて一同愕然とする。大鍋に満タンなのである。忘れてました。エッセンは買い
出しから飽食するまでの過程が楽しい(?)んですね。く、苦しい。

ごはんからお酒に移行していき、別棟で2次会となったところで吉岡ファミリーが到
着する。そうなるともう主人公は颯太君。そのけがれのないまなざしでじーっと見つ
められると腹黒い大人たちは下を向くしかないのでした。最近話題のOBのホームペー
ジを編集者の吉岡ママがノートパソコンに落として持ってきてくれたので、いっとき
それで盛り上がる。なんといっても馬場さんの子供の写真が最高で、福井さんは大喜
びの大爆笑。じゃあ颯太君には飲ませる芸を仕込もう、なんて話もでました。福井さ
んの座布団まわし芸の写真もホームページに載せよう、ということでビデオに収める
。どんな風に載ったかな?。颯太君おやすみの後はレーザーカラオケ大会(ここはど
こやねん!?)。なんと点数までつけてくれるんですねえ。あねご100点おめでとう
(女性にめちゃくちゃ甘い採点の機械でしたが、、)。
そんな感じで大泉の夜はふけていったのでした。いやいや明けていったのでした。
ね、眠い。

彗星はどうした!彗星は!

結局このまま寝ないで彗星が見れる時間までがんばろう、ということになり颯太君と
吉岡パパを残して3時過ぎにふらふらになりながら行動開始。その姿を拝めそうなと
ころまで車で移動。しかし八ヶ岳の山際にはのっぺりと雲が居座っていて、ねばった
ところで見れそうにないと判断。断念。残念。ジュージャンして帰りました。南アル
プス上におぼろげに輝く満月がきれいでした。寒かったねえ、みんな。

翌朝、昨日あれだけ恐れていたハッシュドビーフがいい具合に煮つまっていてうまい
のなんの。料理記者歴30年の岸あさ子も納得するお味でした(おいしゅうございます
)。大好評のうちに売り切れ。徹夜まがいのことをした日はお腹がすきますね。

突然、小野氏登場。この山荘のオーナー、つまり私の叔父である。
叔父は早稲田の自転車競技部出身なのでメカのことはもちろん競技関係者にも結構詳
しいようで、前々回はゴキさんと、共通の知り合いの話で盛り上がってましたね。今
日はサイクリングクラブが使うということで何か壊れていないかチェックしに来たら
しい。うそです。普段は東京に住んでいて月に1、2度は掃除やら草刈りやら備品の補
充などをしにやって来ます。それではここで叔父に代わりまして少しこの山荘を紹介
させてもらいたいと思います。

八ヶ岳の南山麓を走るJR小海線沿線に大泉村という村があります。すぐ隣の清里のペ
ンション乱立の波からかろうじて逃れている閑静な松林の中に小野山荘はあります。
私の祖父が20数年前に建てました。彼はにぎやかなのが好きな性格だったので、家族
親戚はもちろん、友人知人を誘ってはこの山荘に泊まり八ヶ岳の豊かな自然を楽しん
でました。私も小学生の頃から毎年夏休みには家族で遊びに来て山に登ったり、絵を
描いたり、とんぼをとったりしてました(当時はほんとにとんぼが多かった)。5、6
年ほど前には隣にひとまわり大きな棟を建て、二棟続きとなっています。ログハウス
風(?)のなかなかかっこいい山荘です(自慢!)。祖父の遺志を大切にしなければ
と考えた私は(ほんまか!?)「大勢の人を呼んで楽しくやろう」と2年前HUCC仲間
に呼びかけたところ、なんと30人という山荘史上最高の人数を記録しました。その節
はありがとうございました(ちなみ保存版ビデオあります)。亡き祖父もきっと喜ん
でいると勝手に解釈しております。そうして今日に至るというわけです。こういう別
荘は使わないとすぐダメになるんだそうで、1年に1度その家族だけしか使わないとこ
ろはすぐ飽きちゃってメンテナンスのままならなくなって、ついにはは廃屋になって
しまうんだそうで。逆に言うと使えば使うほど長持ちすると。そういう意味もあって
、ここ小野山荘はオープンなのです。

さて寝不足でぼーっとしているとなんとなく時間が過ぎてしまって、お昼過ぎに解散
となりました。ちょっと珍しいメンツでなかなか面白い週末でしたね。でも大阪-山
梨を一人で往復するのはつらいものがあります。しかも一泊二日。次回は関西圏から
のご参加、心よりお待ちしております。