1997年度 OBランレポート

by 吉田(平成4年卒)


一日目
5月30日(金) JR茅野駅−鉢巻道路−小淵沢 約30km
JR茅野駅集合。12時には出発します、と案内には書いてあったはずが、なんとなくみんな駅前の店に入ってゆっくりとランチを食べる。戻ってみるとゴキさん(S56卒)だけが準備万端で、ねー、まだいかないのー?とあきれた様子。
曇りがちの空の下、ようやく出発する。老若男女 10数名。
自転車に乗るさかな(澤田 H4)と無線で連絡をとりあいながら進む。
今日の行程は八ヶ岳の長いすそ野をだらだらと登るコース。本当なら八ヶ岳の峰峰を眺めながらのんびりサイクリングだったのだが残念である。
西からどんどん天気が悪くなるということで今日まではなんとか持ちそうだが…。天気が悪いのは幹事のせいじゃないかと妙に申し訳なく思う。それでも久しぶりに仲間達と走るというのは気持のいいものだ。てめえはずっと車だったじゃねえかというツッコミはともかく、自転車組は適当な休憩を取りながら行く。
自転車は久しぶりという吉岡ママ(H2) はぼりぼべさん(FCC H3)とすいすい走る。
長老(ごめんなさい)野崎さん(S45)は飯塚さん (S60)、あねご(H4)とゆっくり楽しんでいる。
いい加減上ったところで今度は八ツのすそ野をぐるっと周る鉢巻道路に入っていく。ここからは多少のアップダウンはあるが快適なコースである。
今日のコースは時間的にけっこうゆとりがあり、あんまり暇なので博物館的なところに入ろうを思ったらお休みであった。
ちょっと一日目のコースをあまく考えてしまったせいか、みな時間を持て余しぎみだ。
金曜から参加する人は気合の入っている健脚さんもいるし、人数も少なく機動力もあるのでやはり面白いコースを立てた方がよかったと反省。というわけであまりトピックがないので、もう宿に着いたことにしよう。
今日の宿はごく普通のこぎれいな民宿。下見のときには金曜の宿は決定できず、ガイドブックで調べただけで取った宿だったのでちょっと心配だったが、おばちゃんも良心的な人で、夜も遅くまで飲むことを許してくれた。
風呂に入って早速ビールを飲んで、それから辻さん(S50)からのワインの差し入れ(ありがとうございました)も楽しみながら晩御飯。やはり大勢で食べるごはんというのはいいものである。自然と酒の宴に移行していく。話題は明日の林道のこと。そこへ名古屋から輪行でやって来た西川さん(S52)と道原さん(S58)登場。
西川さんが明日のコースで聞きたいんだけどさあと言ってやおらに広げ出した5万図にはなんと!明日のコースが線でなぞられており、それに沿っての標高が数百メートルおきにびっしりとプロットされていた。細かいアップダウンが一目瞭然。そのマニアックぶりにおおっ!これはすごい!とどよめきが起こり、一同しばし盛り上がる。
金曜から参加している人たちはさすがにコースにうるさい。松下さん(S53)を筆頭に好きそうな人が地図を真ん中にして別動隊の計画が始まった。
よし、吉岡に聞いてみようと誰かが言ったとき、すでに吉岡パパ(H1)は息子の颯太くん(1歳)と一緒にすやすや夢の中へ。
一日目の夜はそんな風に更けていったのでした。

二日目
5月31日(土) 小淵沢−富士見−青柳−金沢峠−高遠−山室鉱泉 約45km
朝「明日は絶対雨だな」と言って私の気持ちを暗くしていた松下さんの予想をくつがえし、なんと日が射している!。まだ油断できないがとにかく林道を抜けるまではもって欲しい。
今日は昼から30人程の仲間と合流して峠を走る。午前中は駅まで足慣らし。
富士見駅に行く途中で浦野さん(S59)、ドンさん(S59)、岡本さん(S62)らの一行と出合う。
だんだん人数が増えてきた。天気もどんどん良くなってきた。南アルプスが見えてきた。いい感じである。昨日、忙しい仕事を縫って宿にスーツで登場したえがわ(金森 H4)は小淵沢まで革靴で走る。へんな感じである。
富士見駅で健脚組の別動隊と別れる。松下さん、ゴキさん、飯塚さん、澤田さん(S61)はメインコースのわきの入笠山を巻く林道を楽しんでくるらしい。子供じゃないんだからということで幹事はフォローなし。宿でお会いしましょう。
青柳駅に着く頃には天気予報は大はずれの素晴らしい青空がひろがった。激晴(げきばれ)。
いかにも田舎の駅である青柳駅にはすでに何人かが輪行を終えて集まっていた。
Tシャツ、ジャージ姿で地べたに座ってパンを食べたりジュースを飲んでたりする風景を見ると、現役時代が懐かしくよみがえってくる。
マシン(H4)がド派手レーサー野郎で登場。そっちに目を奪われている間に、いつの間にか千崎さん(S54)、広野さん(S54)、峠さん(S59)も登場。去年、愛娘を後部座席にくくって峠を越え話題をさらった那珂さん(S59)は今年は単身で参加。へげっぷ( H6)、ざびいち( H7)は仲良く茅野から走ってきた。こいやんさん( H2)と同じ会社の加藤さん、島田さんは初参加。来年度幹事組(H5)のパンク、ちゅば、もちくびの顔も見える。
一年ぶりに会う顔もたくさんあり、また初めて見る顔もあり。
実はここ青柳駅もちゃんと下見をしていなかったのだが、田舎の駅でそれほど人は乗り降りしないし、駅前のスペースは広く、駐車スペースは十分過ぎるくらいあるし、理想的な集合地でほっとした。
約40人と昨日の倍になったサイクリスト集団は、集合写真を撮ってからきつい(?)けど眺めのいい林道へと出発。
近年マウンテンがはばをきかせて来ているが、なんのなんのランドナーもレーサーもまだまだ頑張っている様子。
ちょっと遅れて集合地にやってきた花岡さん(S56)と矢島 (H7)もガンガン登っていく。後ろからオーラスで伴走していた私はこの2人はいったいいくつ離れているのだろうなんてことを考えていた。
他のみんなの様子は分からないけれど、どうでしたか?
適度な勾配で、長すぎず短すぎず、締まったダートで、八ヶ岳が横にながーく一望出来る休憩ポイントがあったりしてなかなかのコースだったと思うのですが。ほんと晴れていて良かった。
林道の最終地点に千代田湖という小さな湖がある。ここで大休憩。ぽかぽかとした日差しの中、のんびりゆったりとした気分に浸る。ここからはコースが二通りあって、一つはもう少し位置エネルギーを高くしてから林道(ダート)を下るコースもう一つはこのまま補走路を痛快に下るコース大半の人は林道コースをとった。けっこうキツイ登りでみんなぶつぶつひいひい言ってはいるもののやっぱり楽しそうである
相変わらず眺望もよい。登り切ってまた休憩。颯太くんもチャイルドシートで気持ちよさそうにお昼寝。
さあ、下り。思い思いのスピードでかっ飛んでいく。
途中、加藤さんが2回ほどパンク。こいやんだんなさんによるパンク修理講習会。みなさんお待たせしました。
そんなこんなで宿に到着。
ここ山室鉱泉はがんこおやじ(イメージ)がプライドを持って経営している由緒正しい一軒宿である。せまいところだがなかなか情緒的な雰囲気があって、人数のキャパを越えていることを承知で頼み込んで予約したのである。
下見のときに「床が抜けるからOさん(S60)は二階禁止だな」なんて恐ろしいことを言ったのは確かてんた(高木 H4)だったと…。
別動隊はとっくに宿に着いていて温泉&ビール。みな無事に宿まで到着したということで幹事としてもほっとする。晩飯前の一杯。そして事前にちゃんと許可を取ってなかったこともあって、酒の持ち込みのことで一悶着。久々に切れそうになったが篠原さん(S62)とてんたに諭されてやっと折り合いがついた。
これからの幹事の方、酒の持ち込みについては予め話をつけておきましょう。
買い出しに走ったわじま(H4)が帰って来て、さて楽しい楽しい晩御飯である。直接宿に来た邦人さん(S63)、奈良(H4)、水田(H5)、あわ( H7)も加え、50人ほどに膨れ上がった皆の衆が、なんとか入れるくらいの座敷にぎゅうぎゅう詰め込まれ、「かんぱーい。いだたきまーす」。私腹、いや至福の瞬間ですな。
お腹が落ち着いたところで、例によって自己紹介。若いもん順に5 人ずつ、年寄り順に5人ずつというパターンで進行する。
えー、昭和45年卒の野崎ですの挨拶におーっ、俺まだ生まれてねえという声があがり、HUCCの歴史を感じてしまう。
花岡さんのすいません、嫁さんに洗濯物してから行くように言われたので特急一本乗り遅れましたに一同爆笑。
子供の誕生日をほっぽってきたので家でひんしゅくかってますと澤田さん。
家庭を持っている人は大変そうだ。せめて今夜だけは羽を伸ばして下さい。
2回目の参加となる矢追さん(私の会社の先輩)のそろそろ僕にもあだなが欲しいですも大ウケ。
宴たけなわで2階へ移ってどんちゃん騒ぎ。怒られてしまったがそんなことは気にしない。例年通り、OBランの正しい夜の過ごし方でした。

三日目
6月1日(日) 山室鉱泉−高遠−JR伊那市駅 約15km
今日もいい天気。
おーっ、あぁー、うーん、ふぅー。朝風呂の感想。
みなで集合写真を撮って出発。
西川さん、松下さん、千崎さん、広野さん、ゴキさん、道原さん、矢追さんらは権兵衛峠を東から西へ越えて奈良井に下りるためここでさよなら。来年またお会いしましょう。
パッキングに手間取っている道原さんが、すっかり準備の整ったみんなからおーい、何やってんだ、早くしろーとせかされている。
お待たせしました、行きましょうと出発しようとする道原さんにあねごがだめ押しの一言。道原さーん、宿代払ってから行って下さいねー。
我々は高遠を経てJR伊那市駅へ。高遠は下見の頃は桜が満開でものすごい数の観光客でごった返していたのだが、今日は閑散としている。
強力サイクリストカップルのふたば(竹中 H6)夫妻とはここで別れる。
だんだん人が減ってくる。
最終集合地の伊那市駅近くの公園でお昼のお弁当を食べる。
車で来ていた人はここらで輪行して帰る支度を始める。
最後に写真を撮って解散。みなさんお疲れさまでした。

謝辞
今年度も大勢のOB諸氏にお集まりいただきどうもありがとうございました。ちょっと物足りないコースだったかもしれませんがお許し下さい。またこのレポートは半年たってから思い出し出し書いたものなので多少の記憶違いはあると思いますが、ご勘弁下さい。
最近では電子メールがだいぶ世の中に浸透したおかげで諸連絡も割合とスムーズに出来たような気がします。野崎さんにはいろいろと便宜を図っていただきました。この場を借りてお礼申し上げます。
門岡さん(S53)ともメールで連絡を取り合ってたのですが参加できないということで残念でした。
また、吉岡ママが中心になって創られたHUCC OBのホームページもOBランの告知に大いに役立ちました。
今年は銀輪会の方から寄付があり、酒代その他に使わさせていただきました。南野さん(S46)ありがとうございました。
それからランの後、千崎さんから「酔狼通信103」が送られてきました。そのOBランレポートの面白いこと。特に我々が知らない最終日の別動隊の様子が良く分かって…笑えます。
千崎さん、ホームページに載せるというのはどうでしょう。

最後に、下見から本番までいろいろと助けてくれたドンパの皆様に感謝します。ちゅば(大橋) を中心とした来年度幹事の皆さん(平成5年卒)は頑張って素晴らしいランを計画して下さい。


編集者より
問題のありそうな表現は多少修正しておきました。