’96 OBランレポート
by 平成3年卒 篠原(旧姓 堀米)

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6月7日(金) 中津川駅→馬籠峠→大桑村 (約33km)

12時にJR中津川駅に集合。今日自転車で走るのは5人と少々寂しいのだが、けっこう見所は多いコース。電車をおりて駅前を見ると、幹事の青野君、マグロN(小林)の他に短パンに足の筋肉がもりあがったいかにもサイクリストらしい人が。初対面の中村さん(S53年卒)だった。あとロータリーに輪行袋が置き去りにされており、「HUCCのOBだろうか?」と一同頭を悩ませたが、後に道原さん(S58)のものであると判明。そして最後に松下さん(S53)もそろい、昼食後いよいよ出発。
とりあえずは今日の見所の馬籠峠へ向かう。最初からちょっと登るのでたちまち汗が出てくる。馬籠宿に着く頃には、一汗かいたー。という感じだった。
馬籠宿は旧中山道の石畳両脇に土産物屋や古い宿場町風の建物がずうっと並んでいる。入口に自転車を置いてのんびり見てまわろうかなと思っていたら、松下さんら健脚組が「行けるよ。」と言って自転車を押しておもむろに急坂の石畳を登っていくのであった。ひえー。なんかまだ前半部分なのにふくらはぎがパンパン。日頃の運動不足が・・・。途中島崎藤村記念館へ立ち寄る。ついついのんびり見てしまい、出てきたらかなり時間が経ってしまっていたのであわてて出発。妻籠宿は殆ど止まらないでさーっと通り抜けてしまった。
木曽川沿いの19号線は交通量が多いので、並行して走っている道を行くことにする。が、途中から道は細かく分岐し、あれ?この道はいったい?という状態になってしまった。幹事の私は14万分の1の二輪車ツーリングマップしか持っておらず、道が載っていない。等高線の入った山岳用の地図(?)を持った中村さんたちに頼る事になってしまった。
車のマグロNとははぐれてしまう。道は山中に入っていき、坂がちょこちょこと続く。もうこの道は終らないのでは?と思うくらいに足はガクガクになってしまった。宿直前で私がパンクするという情けない事になってしまったが、無事宿へ到着。すでに篠原(S62)と子明(同)さんが来ていた。
この日の宿、庭田屋旅館は大桑駅の目の前にあり、昔懐かしい日本家屋である。貸し切り状態で使わせてもらえたので、アットホームで楽しい夕食&飲み会となった。
いつも思う事だが、OBランが一番楽しいのはこの金曜の夜のような気がする。人数が少ないのでちょうどみんなが車座になって、年齢など関係なくいろいろ話せるのがとても楽しい。2日目の夜は大所帯になっているので、ついつい「見知った顔」同士が久し振りに会えてうれしい!と固まってしまいがちだが、今朝まで顔も知らなかった人とその日の夜にはしみじみお酒を飲んで笑いあえるというのもOBランの醍醐味だなあと思ってしまうのだった。
というわけでOBの皆さん、万難を排して1日目から出ましょう。

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6月8日(土) 大桑村→木曽福島→地蔵峠→開田高原 (48km)

朝車で来た福井さん(S63)吉田君(H4)らと合流し、川沿いの道を北上する。
途中木曽川の奇勝、寝覚めの床に立ち寄る。この日の集合場所、木曽福島駅への途中で松下さんら健脚組は別動隊を組んで林道へ走りにいく事になる。
木曽福島駅ではみんな三々五々集まってきたので、分散して昼食をとってもらう。急に大所帯(那珂家、藤田家のお子様も二人)となり、地蔵峠への道を登りはじめた。
この日の注目の人はなんといっても那珂さん(S59)だろう。海外の通販で購入したというベビーシートを自転車後部に取り付け、愛娘の咲恵ちゃんはシートベルトのようなもので前を固定され、お父さんと一緒に坂を登っているのであった。もうパパとなっているてんた(高木、H4)や1週間前にパパになったばかりの吉岡さん(H1)などまわりに集まってきてすっかり目元がゆるんでいる。ここでもOBランの面白さを知る思いがしたのだった。那珂さんの誤算は以前試しに乗せて走ったときより咲恵ちゃんが重くなってしまった事で、汗だくだくで坂を登っていたのが印象的だった。(父はエライ!)
もう少しで頂上というあたりの唐沢の滝で一休み。山道をがんばって登って行き、ぽっかり開いた空間に落ちる滝はなかなか見事だった。今日のコースは峠を登って下りたらもう宿、という楽勝コースなのでのんびりしていたのがたたったのか、頂上に着いた頃雨が降ってきた。楽しいはずの下りは雨ガッパ着用となってしまった。ちょっと残念。
さて、この日の宿は下見したときとても良かったふもと屋旅館である。前日に引き続きこの日も貸し切り。この宿は以前OBランで同じようなコースを走った時も泊まった(らしい)のだが、けっこう由緒ある造りでお風呂はヒノキ造り、昔の囲炉裏がそのまま残っている、というたいそうシブい宿。今はおそばやさんを本業にしているとの事で、当然美味しい手打ちそばが出た。また、ここの女将さんはとても料理上手で、珍しい蕎麦の実や名物の馬刺し、川魚に鍋と盛りだくさんな料理がでた。
ところで道原さんはなんと釣り道具を持ってきており、早速到着後にイワナを3〜4匹釣り上げ、塩焼きと骨酒となって宴席をまわっていた。
OBラン最終日は人数が多く各自の自己紹介がなかなかまわりきらないため、今年は上の方からお願いし(みんな飲んでるので集中力が最後まで続かないのだ)、イッキはなるだけ控えてもらった。(後半はけっこうみんなやってたけど・・・)
大広間を出た後は廊下の囲炉裏やテーブルを囲んでみんなしみじみ飲んでいた。2時過ぎまで飲んでた人もいたようだった。

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6月9日(日) 開田高原→西野川渓谷→三岳村→木曽福島駅

なんと雨!しかもけっこう降っている。6時くらいに起きてなんとか止むか、小降りにならないかと思ったが、この日は1日雨らしい。ここのところOBランは雨にたたられっぱなしである。とりあえず朝食。
出発時間を遅くしたため、みんなちょっとヒマになってしまい、布団にまたもぐりこむOB続出。コラコラ、最後まで布団にいた森本君(H6)、「えっ、ホントにもう出かけるんですか!?」はないでしょう。
雨で唯一良かった(と思った)のは、旅館の前庭の緑が雨に濡れて実にしっとりと美しく見えた事だった。
さて、晴れなら川沿いの楽しい下りコースになるはずが、寒い雨の中コースになってしまった。さらにこの日、またポカをやってしまう。西野川渓谷沿いの道は二又に分岐しており、事前にどちらを通るか打ち合わせしていなかったため、二手に分かれて走っていたグループがお互いを見失ってしまった。私は前の方にいたため、後ろのグループを途中で待ったが全く来ない。みんなは先に行ってもらって数人と一緒に待ったが、それでも誰も来ない。結局もう一本のルートで他のみんなは先にいってしまい、途中の店でヒマをつぶしていたのだった。これで1時間のロス。
わかってみれば拍子抜けするような事だったが、あの時は誰かが事故ったんじゃないかと気が気じゃなかった。それにしても不手際だった。あの時お持たせしたみなさん、どうも申し訳ありませんでした。まあ、最後に大ボケをしてしまったが、あとは全員で木曽福島駅へ。ようやく終ってホッとした。
宿で作ってもらったお弁当は、雨のため食べる場所を見つけられず、結局お持ち帰り&駅前で座り込んで食べる事になったようだ。
みなさん、おつかれ様でした。
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その他いろいろ

*今回は幹事の都合で5/31〜6/2の予定を1週間後にずらしてしまいました。この日を空けていたみなさん、特に東京OB新歓コンパに来ていたみなさん、ゴメンナサイ!

*後から指摘されて気づいたのですが、よく出席しているOBにしかOBランの通知がいかないという傾向があります。関西〜関東在住のOBの数が多い事、卒業してもまだ自転車を乗り続けている人が限られている場合もある事、銀輪の住所が必ずしも最新のものに更新されていない事、OBになってから5年目でOBランの幹事になるので、新しくOBになる人達の動向がわかりにくくなっている事など、いろいろあると思うのですが、確かに改善の余地があるなあと感じました。反省もこめて。
最終日の夜に「若い代の人にももっとでてほしい。」と私は言いましたが、きっと知らないために来られなかった人もいたのですね。でもまあ、幹事の連絡能力にはどうしても限界が出てきてしまうと思うので、案内状が届いたらぜひ近郊の人にも一声おかけ下さい。家族、友人、子供、全てOKです(よね)。
さいごに、企画から一緒にやってくれた青野くん、OBランに出たことすらないのに淡路島から車を出してくれたまぐろN(多謝!)、パニックになってしまいがちな私に助言し、忙しいなか下見につきあってくれたうちのダンナさん、ありがとうございました。