2005年OBラン報告  From:内田あゆほさん(H12卒)

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 6月3日朝、東武線浅草駅、私は肩に自転車という10kgの重みを感じながら、電車に乗った。春日井駅でドンパのすーちゃん(張作)(H12卒) が乗ってくる。相変わらず満面の笑顔で元気そうである。
 電車は関東平野をゆっくりと北上し、徐々に車窓から見える緑の割合が増えていく。車内は修学旅行か、日光へ向かう小学生の話し声で一杯だった。そして昼日光に到着。すーちゃんの輪行袋から出てきたのは、大さん(H10卒)から譲ってもらったという真っ白なSpecializedのマウンテン。
 日光駅に集まっていたのは、大さん(H10卒)、香山さん(H9卒) 、なよさん(H7卒)夫妻(かわいい2人の息子さんも一緒!)そして野崎さん(S45卒)、門岡さん(S53卒)。空は薄い曇り空に包まれていて、走るのにちょうどよさそうだった。なよさんが子供たちを乗せるために持ってきたキャリアーに香山さんが乗って楽しんだり、大さんが自作のマドレーヌをみんなに配ってくれたりして、みんな久々の再会を楽しむ。そして、日光東照宮に向かうことに。そのとき、なよさんのキャリアーの注目を浴びたこと!たくさんの人達がその様子を写真に収めていた。残念ながら、東照宮は時間の関係で中まで行けず、鳥居と五重の塔までの見学となった。
 'なんで五重の塔は、5つなの。'
 という野崎さんの質問。私が後日広辞苑で調べてみたところ、五重は地、水、火、風、空の五大を表していると言う。それでは、三重、七重はどうなのだろう。
 再度日光駅に戻ると後発隊の人も到着していて曇り空の中、鬼怒川温泉へ向かって出発。ほとんど平らの道、途中Lawsonでジュージャン。車で参加していた山ちゃん(インビー)(H13卒)が負けて、がっくりと肩を落とす。そして、さらに10kmほどいったところで休憩。みんなの自転車の中で筆頭きって素敵だったのは大さんのTREKのレーサーだった。新品で40万円、ちなみに大さんの車は20万円。なよさんの2人の息子、まー君とよっちゃんは、大さんのサングラスをかけたり、ヘルメットをかぶったりして大満足していた。
 そして、今晩の宿、鬼怒川温泉の御宿一富士に着いたのは、夕方。お湯に使った後は、みんなですぐ飲みへと移行していく。篠原夫婦(S62卒、H2卒)やキョンキョン(H15卒)、久富さん(H6卒)一家、原さん(S54卒)が宿に訪れ、どんどんアルコールが回っていった。夕飯は宿自慢の料理でやまめや山菜など色んなおかずが出てきて、とてもおいしかった。この日の夜は、大さんや野崎さんと色々お話できてとてもよかった。篠原さんの奥さんは、今花の名を覚えるのが面白いという。好きな花はボケ。バラ科の花なのにどうして'木瓜'と書くのだろうか。

 6月4日、この日の午前中は、宿の裏側にあるおサル山に上っていった。すーちゃんと茂君(H13卒)は元気にマウンテンを担いで登る。私は1人で山頂にある一本杉を見に行った。霧に包まれて、堂々と、そしてさびしげに立つ一本杉は、美しかった。
 お昼には、鬼怒川温泉駅にさらにたくさんのOB, OGが到着。少しやせた槙さん(H10卒)、ロングへアーになった山口さん(H11卒)、クラブ帰りっぽい服装のキムさん(H12卒)、吉野君(H12卒)、渋谷君(H13卒)、おばいち(H14卒)、北海道からわざわざ足を運んでくれたイラン君(H13卒)。かわいい自転車に乗っているまるおさん(H7卒)。駅前には笑顔と自転車と話し声が集まった。天気は、雨。遠方の山々はすっかり霧雲に隠されている。お昼を駅前の食堂で食べているとラビ君(H14卒)が遅ればせながら到着した。
 今日は、目的地の塩原温泉に着くのに2つのコースがあった。ひとつは、誠君(H12卒)リーダーの峠迂回のんびり国道コース、もう1つは日塩もみじコース。私は何を血迷ったか峠越えに行ってしまい、後悔の中オーラスとしてノンタラリンと登っていった。もういいかげんにつきたいと思っていた頃、風を切りながら降りてきたのは大さん。TREKのレーサーがまぶしい。その後続いてふみおさん(H7卒)も降りてくる。
 'もう頂上までいって来たんですか?'
 'うん、ここが半分ぐらいかな。'
 という大さんの言葉に私は涙が出そうになった。9割方登ったと思っていたからだ。でもがっくりした私に2人は優しかった。ふみおさんは私にウォーターインゼリーをくれた。そして3人で頂上に向けて登り始めた。
 私にとってしゃべれないぐらい必死の速度は、2人にとっておしゃべりしながらウォームアップのために登るのんびりスピード。2人は、仕事のことや、家庭のこと、自転車レースのことなど楽しそうに会話している。私は、話には参加できなかったけれども2人のおしゃべりを聞きながら登るというレアな体験をしたのであった。
 そして頂上を越え、下る。今夜の宿は下り道の途中にあって、そこに自転車を滑り込ませ、ほっと一息。久しぶりにとても疲れた。宿で宴会までの時間、大さんとまーくんとよっちゃんと私で紙ヒコーキで遊びに遊んだ。

 夜は昨日の倍ほどの人数での宴会。個人個人の近況報告に耳を傾ける。今年の9月からスペインに転勤になる杉本君(H13卒)、博士課程をようやく終えて4月から社会人になった吉野君。そして、誠君の快調な司会とともに宴は進み、来年のOBラン幹事の発表になった。その指名は山口さんに!山口さんはテレながら立ち上がり、来年度への抱負を語った。あまり、気を張らずに頑張ってくださいね。篠原さんがジュージャンの由来を語ってくれる。元々は、恵てき寮で行われていて、恵てき寮に住んでいたHUCCの先輩がはじめたのだ。かぼちゃん(H14卒)は、今スペイン語を趣味で習っているとか。中村さん(S53卒)には、彼自身のお仕事である工作機械のお話を聞いた。吉岡さん(H1卒)は、学生時代にバイトでしたドリリングの話をしてくれた。
 宴の最高潮はなんといっても香山さんが上半身裸になって弾き語りを披露してくれたときだろう。'飲んで、飲んで、飲まれて、飲んで〜〜。'の時、吉岡さんに本当に一杯飲まされていたのが印象的。
 そして夜は更けていった。

 6月5日は快晴だった。朝食の後、みんな宿の外に集まり出発。途中もみじ大橋による。お土産さんがあり、産地直送の野菜や、民芸品、お菓子などが色々売られている。ふみおさんは子供のためにと、木製の電車のおもちゃか、干支のおもちゃどちらを買おうかと30分以上悩み続け、結局2つとも買っていた。かわいい父親振りを見た。そして、那須塩原駅に向かい、そこでみんなで記念写真を撮る。別れを惜しみながらも一応解散。

 元々私はこの時期日本にいる予定はなかったのだが、色々と家族の不幸が重なって、参加できるようになったのは幸福だった。というのは、世代を超えたHUCCの人達と会うことができ、話を聞き、自分の話を聞いてもらい、日光という自然に触れ合うことができたからだ。
 来年も楽しみにしています。幹事であった誠君を始め、色んな仕事に関わってくれたドンパのみんな、車で伴走してくれた皆様、本当にありがとうございました!

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