2003年度 OBランレポート

by 香山(H9卒)


<序>

こんにちは。香山(H9)です。皆様、いかがお過ごしでしょうか。今回、OBランの報告ということで書かせてもらっていますが、
これを書いている今は何を隠そう11月も末。半年前の話を思い出しながら書いているので、多少事実と異なってることがあ
る可能性もありますがその辺は温かい目で見守ってください。記憶っていうのはいいかげんなもんです(私だけか?)。とか
思ってたら書き終えた今は実は2月。年が明けてしまいました。銀輪編集長にはたいへんご迷惑をおかけして申し訳ありま
せん。

<1日目(5月30日 金曜日) 晴のち曇>
高山駅―苅安峠―位山峠―位山自然の家
(26km 標高差:+150m 総UP:650m)


 1週間前からこの週末は雨の予報が変わることなく、ついに当日がきてしまいました。なにやら季節はずれの台風がきてい
る模様。この日はまだ晴れておりましたが風は強く、明らかに台風が近づいてきていることを感じさせる天候でした。直撃の
可能性もかなりあるということで不安を抱えながら本年度のOBランが始まりました。さてどうなることやら。
 高山駅に昼集合ということで10時前に着いてしまった私は(4時起床でした)2時間何もすることもなく待つことに。昼寝しつつ
待っていると1時間後くらいに同期のへぼみ(H9)が福井より到着。その後、吉岡さん(H1)、千葉さん(S56)、千崎さん(S54)も到
着。まだ集合まで時間があったので吉岡さんはそのまま市内観光に。やがて最近すっかりいいコンビになった福井さん(S63)
と槙(H10)も到着。自転車の組み立てで苦労してる福井さんもOBランの恒例行事になってきましたね。壊れるか壊れないか
のぎりぎりのところをずっと維持してるのはある意味すごいことかも。そして、篠原夫妻(S62,H3)、タケルさん(S54)も到着し全
員集合。タケルさんははるばる札幌からの参加、遠路ご苦労様です。ということで、いよいよ出発。

 篠原さんは駐車場を探しに(高山市内は車を停めておけるところが少ない)、福井さんは自動車を修理に出しに行くため(何の
修理でしたっけ?)、途中合流ということに。その他のメンバーでまずは千崎さんの案内で高山の古い町並みを見物しつつ出発。
昔に比べて随分観光客が増えたとのこと。街を抜けてからは向かい風の中、私のトップでまずは峠の麓まで。そして休憩もなく
そのまま上りへ(センスのないトップで申し訳ありません)。最初はタケルさんと一緒に走っていた筈が、いつのまにか遥か前方
にタケルさんの背中が…。やっぱり睡眠不足はつらい(4時起きですから)といいわけをしておきましょう。というか年齢を感じさせ
ないタケルさんの走りでした。そんな感じでとりあえず1つ目の峠(苅安峠)に到着。意外ときつかったです(もしかして私だけか?)。
峠の道の駅で篠原夫妻、福井さん+槙の合流を待つ。交通量は少なくて駐車場は閑散としてました。全員合流の後、少しだけ
下ってすぐまた上り。途中で某宗教団体の怪しげな建物を横目で見つつ、とりあえずダム(あららぎ湖)まで上って休憩。これまた、
それなりにきつい坂でしたが、ここまで来たら峠まではあと一息。途中で未舗装の激坂(15〜20%くらいはあったか。距離は100m
にも満たないくらいだったけど)とかもありつつ惰性で峠まで行きました。本日2つ目の位山峠です。その昔、飛騨の木工職人が京
都への往来に通ったという歴史のある峠らしいです。特に展望もなく何もないところでしたが雰囲気のある渋い峠でした。さて、あ
とは下るだけ。狭い山道を、たまに来る車に注意しつつ下ります。今回伴走をやってもらってるペーパードライバーのへぼみさんに
は辛い道だったようです。ご苦労様。最後に不意打ち気味の宿の前の坂を上って到着。

 この日の宿は「位山自然の家」。廃校になった小学校跡ということでツアーの宿を思い出させるいい感じのところです。ここのウ
リの一つで天体観測用のドームがあるのですが、なにしろ台風が接近してましたのであいにく星一つ見えない曇り空で出番無し。
残念。毎年、夏になるとどこかの大学の天文部が合宿で半月くらい泊り込んだりしてるみたいです。公共の研修施設なので消灯
時間とかあったりするのですが、この日は貸切だったので大目に見ていただきました。管理人のおじさんに感謝です。これからま
さに夕食というときに今回最年長の野崎さん(S45)が到着。夕食は給食みたいな雰囲気でした。ご馳走様。夜は研修室で飲み。
この日は少人数でこじんまりと。今回海外出張のため参加できなかった泡さん(H7)から差し入れていただいたさつま白波(紙パッ
クというのが泣かせる)も登場し、酒は進んでいくのでした。


<2日目(5月31日 土曜日) 雨のち晴ときどき雨>
自然の家―飛騨小坂駅―鈴蘭峠―鈴蘭高原―宿
(40km 標高差:+300m 総UP:800m)


 さて、この日は朝から雨。というか台風上陸。しかも岐阜県は予想進路の真っ只中。さてどうしたものか。とりあえず朝食をとっ
たあと、昼の小坂駅集合までは下るだけなので時間には余裕があるということで、しばらく宿で様子見。管理人のおじさんにテレ
ビを出してきてもらってみんなで天気予報鑑賞。おまけにコーヒーまで出していただきました。この管理人のおじさん、昔はバイク
であちこち旅行してたらしく、それがまた日本に数台しかなかったというイタリアの旧車で(数年前に人に譲ってしまって今は普通
のオフロード車に乗ってるらしいですが)、古風な自転車の多い我々に好感というか興味を持ってみたいです。ランドナーがメイン
の集団なんてそうそうみるもんじゃないですもんね。野崎さんの自転車に至ってはハブはウイングナット、クランクはコッタードとい
う極めつけ。今回は車に積んだまま走っているところを見ることはできませんでしたが。

 まあそんな感じでとにかく雨の中出発。幸い風はあまりなかったので普通に走れました。宿から下っていく途中でカッパを着て
自転車を携えて立っている人が。よくみると天皇さん(S53)でした。後で聞いた話では大垣夜行(普通列車です)で来たとのこと。
すばらしいですね。さらに下っていくうちにだんだん雨が小降りになっていくではないですか。途中で見覚えのある自転車を積ん
だインプレッサとエスクード(茂(H13)と癘{(H13)か)に追い抜かれつつ、小坂駅に着いたころには雨もほとんど上がっていました。
ここで土曜から参加の方々が合流。人数は一気に3倍ほどになります。

 昨年のOBランでは「私事ですが…(中略)…来年はOBランに連れてきます。」という結婚宣言がいくつかありましたが、皆さん
(深瀬さん(H6)、矢島さん(H7)、大(H10))本当に連れてきました。残念ながらDさん(H6)は参加できませんでしたが。深瀬さんと大
の奥様はまだ自転車にあまり慣れてないというのにいきなりの峠で大変だったと思います。お疲れ様でした。これに懲りずに来
年もぜひ参加してください。矢島さんのところだけは別格だったようで、多くの男性陣が敗れ去ったと聞いております。常連のて
んたさん(H4)は同じ方面の深瀬さん、大と一緒にいらっしゃいました。これまた常連の朋さん(H2)も奥さんと一緒に参加の予定
だったのですが残念ながら都合が悪くなってお一人での参加となったようです。H13卒組(茂、藤田、癘{、ガッツリ、インビー、イ
ラン)は今回の最大勢力で皆さん初参加ながら遠い所から参加いただきました。特にイランは今回唯一の在学OBではるばる札
幌からの参加でした。本当に遠いところからご苦労様です。そして昨年は固定ギアで参加の門岡(S53)さん、今回はなんとリカン
ベントで登場。説明が難しいので詳しくは省略しますが、普通の自転車とは全くレイアウトの異なる自転車です。峠道にはかなり
不向きな自転車だと思いますが。そこは技術と体力でカバーするらしいです。さすがです。なよさん(H7)はいつも通り一家そろっ
て(奥様とお子さん)の参加です。さらに今回は友人の植松さん(阪大OB)も参加です。村上(アニー)さん(S56)と永澤さん(H6)は台
風を懸念して、身ひとつで参加。余計な荷物にならないようにと気を使って(?)いただきました。結果的にはほとんど雨に降られな
かったため裏目に出てしまいましたが。来年はぜひ自転車でご参加ください。

 各々お昼をとり、いよいよ出発というときには、ついに晴れ間がみえ始めました。これも皆様の普段の心掛けのおかげでしょうか。
そして峠に向かって次々と出発していきました。ほとんど全員出発したところで遅れてフミオさん(H7)が到着。遠くからご苦労様です。
ということで不安定な天気ながらも本降りになることはなく、黙々と峠を登っていくのでした。峠からの展望は晴れるとすばらしいので、
皆さん機会があれば是非もう一度行ってみてください。そして峠からしばらく下って行くと宿があります。最後尾が到着したころには
もう皆さん、ビールで乾杯を始めてました。ここからへぼみの旦那さんも登場です。今回は伴走車に同乗でしたが、来年は自転車で
走ってみませんか?夕食までは時間があったので夜の宴会に備えて(?)近くの温泉に行く人、宿で飲みつづける人など思い思いの
行動をとります。夕食が始まるころには、既に出来上がっている方も。そしておなかも満たされてきたころ恒例の自己紹介に。こうし
て皆さんの話を聞いていてあらためて思うのは、それぞれの世代が単独にあるわけではなくて一つのつながりの中にあるのだという
こと。うまく表現できませんが、自分の親くらいの世代の方々とも一つの流れの中にいるというのはすごいことだと思います。この辺
がOBランの魅力ではないでしょうか。現役のころはなかなかこういう機会もないので、現役の方々も機会があればぜひ参加してみ
てください。それはともかく、そうして宴会へと移行していくのでした。途中からざびいちさん(H7)も駆けつけて来ました。お忙しいとこ
ろ参加いただきありがとうございます。駅まで迎えにいってくれた宿のおじさんもありがとうございました。。なお次回の幹事の指名
については、ちょっと間があいてしまいますがH13卒のインビーにお願いすることになりました。みんなでがんばってください。今回は
参加できなかったH11、12卒の方々も次回は是非参加してください。主観的な話ばかりになってしまいましたがそんな感じでその先
はだんだん記憶も曖昧になっていくので、この辺で…。


<3日目(6月1日 日曜日) 晴ときどき雨>
宿―美女峠―高山駅
(30km 標高差:-450m 総UP:150m)


 そんなわけで最終日です。夜中は雨が降っていたようですが朝にはあがっていました。どうやら台風は行ってしまったようです。相
変わらず不安定な天気ではありましたが。野崎さんと千葉さんは宿で解散。途中でタケルさんと千崎さんもみんなと分かれて長峰
峠を越えて長野県(木曽福島)へ。少し人数が減りながらもその後、美女峠を越え一行は無事高山へと到着しました(途中ではぐれ
たり、道を間違ったりもありつつ)。皆様お疲れ様でした。ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。皆様のご協力の
おかげで無事、全日程を終えることができました。余談ですが次の日、門岡さんと天皇さんは乗鞍スカイライン(標高2700m!、日本
の車道最高地点)を登りに行ったとか。乗鞍をリカンベントで登ったのは世の中で門岡さんくらいでは?


<しめ>

 ということで、少し短めですが以上で本年度のOBラン報告を締めさせていただきます。何しろ文章書くのが昔からとても苦手でし
て、また最近はまとまった文章を書く機会もほとんどないものですから、実にわかり難い文章になってしまったとは思うのですが、こ
れ以上遅らすわけにもいかないのでまあこれくらいでご容赦ください。同じ体験をしてみたところで、その捉えかたは人それぞれで、
また時間もたって記憶も薄れつつありさらにそれを文章で表現するにあたっての曖昧さとそれを読み取るときにも人によって差がで
てくらわけで、そうしてみるとまあ参加された方の記憶をたどるきっかけくらいになればそれでいいのかなと思うわけです。本当は参
加されてない方に今度は出てみようかなと思ってもらえるような内容がかけると良いのでしょうが。まあそんなわけですので、あまり
駄文を長々書いても読む側も大変なので。といいわけばかりになってしまいましたが、報告が1つである必要はないので、みんなで
書いてみても面白いかなとちょっと思ったりもしました。なお、来年の幹事は先述の通りインビー君です。皆さん、奮って参加しましょ
う。といってもこれを読むころにはもう終わってる可能性もあるのかな。
 では、お元気で…。