2001年度 OBランレポート

by 10年目 渡辺 岳


プロローグ

「奥多摩でOBラン」幹事就任あいさつのこの言葉は大きな波紋を巻き起こした。
関西方面からのブーイングとごく少数の関東方面からの賛成の声の中、幹事たちは頭
を抱えた・・。議論の末、ひねくれものの結論として、伊豆という案を思い付いたの
であった。
下見が大雨だったり、宿がドタキャンされたり(おかげでランのご案内が大変遅くな
ってしまいました・・申し訳ありません)と波乱の滑り出し。しかも幹事長おだぶは
は雨男というサイアクの組み合わせ・・頭上に暗雲の立ち込めたままOBラン当日を
迎えるのであった・・。

※ 実は、1988年にも西伊豆でOBラン(一部)が行われたそうです。

6月1日(金)伊東−稲取温泉 約30km 天気 晴
10名+お子様2名


日ごろのみなさんの行いのおかげか、幹事長が明日から車で参加のためか、予想を裏
りすばらしい陽気に。暑いくらいでした。昼伊東駅に集合したのは松下さん(S53)、
篠原さん夫妻(S62)、福井さん(S63)、幹事の代の若林夫妻(H8)+奏ちゃん&凌く
ん、筆者岳。あれ? へげさん(H6)は・・?
※実は裂けたランドナーのタイヤを求め、輪行袋かついで自転車屋を巡って走り回っ
ていたそうです。
日ごろの運動不足と福井さんの自転車の調子を心配しつつ出発。OBランでは久々の
海沿いではないでしょうか? 途中磯に降りたり、海辺の温泉に入ったり(入ったのは
若林夫と福井さん)、吊り橋や灯台に寄ったり・・。OBラン初日らしく小人数での〜
んびり・・のはずが徐々にオーラスの岳が遅れ始める。日ごろの運動不足か!? と思い
きや、それに加えてハンガーノックだった様子。普段から体動かしてないとダメですね
・・。
今夜の宿は「ギャラリーホテル白雲閣」。なんでも絵画とか美術品が飾ってあったら
しいのですが・・誰か見ましたか? 男性軍団は屋上の露天風呂に入った後、待望の夕
食。新聞の旅行広告にもよく載ってるらしく、予約の時は料理が豪華という話でした。
さて、実際は・・カニと金目鯛の煮付けがどーんと一匹ずつ。ボリューム満点!!って感
じでした。お酒の持ち込みも金曜ということで「見て見ぬふり」していただきました。
無事にへげさんと朋さん(H2)、土屋さん夫妻も到着して、和やかな飲み会へと・・?
ちょうど篠原ダンナさん>福井さん>朋さんという上下関係の順の席だったため、お
酒を注ぐ(飲ませる?)のもその順番に。徐々にヒートアップしていき、ちょうど置い
てあったカラオケをすることに。宴会芸といえばこの方、福井さんのいろんな物を回し
ながらのスーダラ節が披露されたあたりで幹事岳の記憶は・・。天城越えを熱唱(??)
していたらしいのですが、さらにそのあと一時失踪していたとか・・。幹事でありなが
らご迷惑をおかけしました。篠原ダンナさんと同じ様なペースで飲んでいたはずだった
のに・・?


6月2日(土)稲取温泉−河津駅−天城越え−湯ヶ島温泉 約30km 天気 晴
−−(大鍋越)−−−  
10(+2)+23名


今日もすばらしい天気です。しかし、昨日の後遺症で朝から完璧にダウン状態の岳と
朋さん、福井さん、へげさんと車でサポートのなんばを残して松下さん、篠原夫妻と若
林は先に出発。河津で別働隊と合流して大鍋越へと向かいました。
本隊はチェックアウトぎりぎりまで粘ってようやく出発。海沿いの散策路を進もうと
すると、押し・担ぎ+渡渉という激しい(?)コース。しかもすぐ行き止まり・・。結
局国道を寄り道しながらだらだらと走る。幹事岳は二日酔いの上、自分の吐く息の酒臭
さに気持ち悪くなるという最悪の状態。厳しかった・・。
ようやく伊豆急河津駅に到着。すでに何人かは自転車を組んでいるところでした。自
転車といえば、OBラン初であろう地底さん・ごつさん夫妻(H7)の真っ赤なタンデム
が注目を集めていました。
原さん(S54)、てんたさん、DAZさん&あこさん(H4)、地底さんごつさん、どてさ
ん、あわさん、前回幹事のざびーちさん(H7)、ごがみ(H10)、車組の幹事おだぶ、
マゼ(H8)が合流し、河津川沿いのサイクリングロードを出発。本格的にきつくなり始
める前にしばしの休憩・・。休憩ごとにタンデムが注目され、輪ができていました。そ
してとうとう、てんたさんがごつさんと乗ることに!! 最初は楽しそうでしたけど、徐
々にペースダウン・・前後とも体力がないとつらいそうです。
ループ橋直前で大(H10)が自転車で追いついて合流。何とこの後ここまでのハンデを
ものともせずに、全員抜き去ってトップでゴールしたそうです。若さ+日ごろのトレー
ニングにはかないません・・。
旧道入り口でいったん集合し、ふたたび旧天城トンネルへのダートへ。幹事の勘違い
で、花岡さん(S56)がなかなか合流できず、3回も峠を越えていただきました。申し
訳ありません・・。
今回の目玉、天城旧道トンネルに無事到着。車1台が通れるくらいの古いトンネルで
す。静かでなかなかいい雰囲気でした。横にはさらに旧道・・というか、散策路が。
花岡さん、DAZさん、ざびいちさんたちが自転車を担いでチャレンジしました。トンネ
ルの向こう側に案内板があって、徒歩20〜30分だとか。かなり険しいルートだった
ようです。
さて、ここから宿まではダート+舗装路の下り。風が気持ちよかったです。ちなみに
タンデム、特に後ろのごつさんは結構恐かったそうです。浄連の滝がありましたが、
下りの途中だったのと、時間の都合でカット、宿に向かいます。宿に無事到着〜・・と
思ったら、玄関先でビール片手に浴衣の方々がお出迎え。別働隊の方々で、予定してい
た大鍋越が通行止めで行けなかったそうです。
今夜の宿は「白雲楼」。ちなみに昨日の宿は「白雲閣」。ただの偶然ですが・・。こ
の宿は合宿用の宿で、予約が入ると貸し切りになるそうです。大学のオケもよく利用し
ているようで、ご主人曰く、「救急車呼ぶくらいまでなら何やってもだいじょうぶだか
ら。あっはっは。」。まさにもってこいの宿でした・・。
温泉の後に夕食。いのしし鍋などテーブルに乗りきれないほどの料理でした。最後の
方にはおにぎりなども差し入れしてもらいました。
恒例の自己紹介は、上の代の方からやっていただきました。近況などを話してもらっ
ているうちに、DAZさん(H4)が幹事をやっていないことが判明し、来年はDAZさんが幹
事か!? ということにもなりましたが、結局1年とんで、長野在住の大(H10)が幹事に
任命されました。来年のOBランは確実に長野で開催でしょう。
いつものことながら、年齢を超えて同じ話題で盛り上がれるというのはすばらしいこ
とだと思います。・・などと思っているうちにお酒の消費が激しくなり、途中で何回も
追加で買い出しに行ってもらいました。おそるべしパワー・・。と、12時を回って気
がつくと上の方々はあっという間に明日に備えていなくなっていました。最後まで残っ
ていたグループは3〜4時にはなっていたのでしょうか。

6月3日(日)湯ヶ島温泉−修善寺 約15km 晴
−国土峠、冷川峠−伊東
− 達磨山林道 −修善寺??


最終日も見事なくらいに晴れ。有志の上の方々はまたしても別働隊で早めに出発。幹
事の段取りの悪さで、全体での集合写真が撮れませんでした。夜の飲み会のうちに撮っ
ておいてもよかったのですね。
修善寺駅直行隊とは別に、このまま帰るのはもったいないということで、伊東隊が編
成されました。昨日の夜合流した石野(H12)が試験をあきらめて伴走車に。これが石
野の将来に響かないといいんですが・・?
直行隊はひたすらゆっくりとした下りで、お昼ごろには到着し、解散になりました。
達磨山林道や伊東隊はどうだったのでしょうか?


エピローグ

いろいろ不手際もありましたが、みなさんのご協力でケガもなく楽しんでいただくこと
ができました。天気に恵まれたのがなによりのランでしたね。参加された方々の日ごろ
の行いと、幹事長おだぶの「雨男返上」の気合いのおかげでしょう(そういえば、ぼく
らが執行部のころのツアーも天気が良くて暑かった覚えが・・ゴールの大通公園も前後
2〜3年では珍しく、文句なしの青空でしたし)。
次回も楽しいOBランになることを願って、2001年度OBラン報告を終えさせてい
ただきます。来年信州でお会いできることを楽しみにしています。 文責 岳(H8